3人の子どもに平等に不動産を相続したい
私にはすでに自立した3人の子どもがおり、それぞれに平等に不動産を相続したいと考えています。
相続したいのは、不動産評価額 約1億円の駐車場。これを分筆したいのですが、すでに3人ともこの土地から離れ、自分の家庭と仕事を持っています。
平等に相続させるには、どういった方法があるでしょうか?
お客様には「平等に相続させたい」という思いがあり、お子様たちには「離れて生活しているので駐車場は管理できないし、かといって相続した不動産の管理が行き届かないようなことはしたくない」という思いがありました。
それを叶えられる方法はないかと、ご家族で検討していただき、今持っていらっしゃる駐車場は駅から遠くて空きが多いため、この先の需要・安定収入は見込めない、と、駐車場を売り払い、ワンルームマンション4戸に買い替えることになりました。
買い替えたマンション4戸はすべて、駅から徒歩圏内の家賃8万円前後のワンルームタイプ。家賃下落・空室リスクが少なく、管理会社に任せておけば家賃の振込チェックだけ行えば良いので、管理の煩わしさはありません。相続税分としてマンション1戸を売却しても、3人の子どもに1戸ずつ相続することが可能になりました。
大切なのは「相続人の想い」と「15年後の未来」。相続問題が起きてしまうのは、親子同士での話し合いがきちんと出来ていないことから始まります。
「父から相続したものだから、当然自分も子供に渡すものだと思っていた」
「不動産を相続すれば、子供が喜ぶと勘違いしていた」
そんな時に想像していただきたいのは、15年後の未来。不動産の経年劣化、土地の変化、相続人自身の人生。人生を大きく左右する資産だからこそ、よくよく意見を交換しあう事が大切です。