高齢になるまで相続の問題を先延ばしにし過ぎたせいで…
父母が亡くなり、25年が経ちました。気が付けば自分たちも80歳になる寸前。6人兄弟姉妹の長女と次男は10年前に亡くなり、二女が昨年癌で亡くなりました。周りを見渡せば相続人が10人に。兄弟姉妹6人でも話がまとまらなかったのに他の世代が相続人になると話も噛み合わない状況。母が亡くなった時に相続登記も何もしないままだったので、土地の名義は母名義。固定資産税は25年間、長男の私が払っていたものの、年金だけでは生活すら難しい。兄弟姉妹みな高齢のため、いつ相続人がまた増えるか予断をゆるさない状況。残った兄弟姉妹で土地を売却しお金を分けることにしたが、なくなった二女の息子が猛反対。印鑑は絶対に押さないと意地を張り、もう半年が経ちます。二女の息子とは連絡も取れない上に話しも出来ない状況で、こんどは三女が入院することに。私たちが元気なうちに解決できるかどうか不安です。そもそも、母が亡くなった時に先延ばしにしたのはなぜだろう?相続のこと考えたことも無かったし相談できる人なんていなかったよな。
相続登記の唯一のデメリット、それはズバリ、費用がかかることです。ですので相続登記をしないメリットは費用がかからないという点だけと言えます。確かに相続登記は義務ではないので、そのままで問題さえなければ相続登記をしなくてもよいのかもしれません。が、25年も触らないまま過ごしてしまうと状況は大きく変わってきます。相続人の人数が増えるこのパターンは非常に困ります。相続登記をするためには関係者全員から実印をもらわなければなりませんし、その中に認知症や行方不明・音信不通といった人がいれば、相続登記はほぼ不可能となります。こうなる前に相続発生したときに相続登記をすることをお勧めいたします。多少の費用は掛かりますが、後々の苦労を考えれば安いものです。